2007'10.02 Tue

「めがね」

本日はぐー先生とのコラボでお届けします。
微妙に息があわなかったけど(笑)


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携帯用画像1 携帯用画像2



「かもめ食堂」は本当に良い映画だと思っていて、
小林聡美とか、もたいまさこが好きだっていうのも、
もちろんあるけど、でも、台詞も空気も絶妙で
それがよかったのだと思うんだ。

「めがね」は、なんだか「バーバー吉野」みたいに
もたいまさこのキャラに頼りすぎちゃった・・・みたいな感じが、
初っ端からしてしまったのと、

ひたすら雰囲気だけで突っ走ったわりに、
端々で、説教臭く押し付けがましいというか、

例えば、なんの脈絡もなく「人は死ぬとどうなるの?」とかいう
セリフが出てくる事にすごく違和感があったし、

「たまには休憩も必要ってことですよ」って
えええ、セリフでテーマを言っちゃうんだ・・・なんて思ったりとか。
(↑観てない人はわからないと思う、ごめん)

それでも、光石研がヨダレが出るほど素敵だったので、
それだけで見る価値はある!・・・と思った。(←オヤジ好きなら)



映画のパンフレットは製本が凝っているのにチープな感じが
映画の空気とあっていていいなと思った。
映画を観にいった人は、買ってみるとよいかも。



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帰り道に「光石研の肉汁が・・・」とか言っていたら、ぐーさんが
「内藤剛志になんだか似てるような気がするね」なんて言っていて、

そういわれてみると、人間を大きなグループで分けてみたときに、
光石研と内藤剛志は同じグループなのかもしれない・・・と思った。

だから、どうというわけでもないのだけれど、
どちらも肉汁がとまらない、という事で。



ではでは・・・。





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2007'05.04 Fri

ブロークバック・マウンテン(2)

今日のエントリーは「ブロークバック・マウンテン(1)」の続きです。

ブロークバック・マウンテン2



「愛情表現がなんとなく暴力的・・・」と思ったのは文字通り「殴り合ってる」とかそういう事だけではなくて、もっと感覚的なもので

例えば、最後の最後まで、特にイニスが「肉体だけではなく、心も結び合わさっている」という事実を受け入れられなかったために、結局、肉体同士がぶつかりあう事でしか愛を確かめられなかった、それから、ストーリーの前半で2人が初めてヤってしまうあたりが、唐突すぎだった事と、その内容(笑)があんまりだったので、そういったあたりが僕には「なんとなく暴力的」と感じたのだと思う。


男はどうしても「性欲」というものが、生きていく上でのプライオリティーの上位に来てしまいがちで、それは、たくさん「種」を植えなくてはいけないという動物的本能なのだろうと思う。

男女だと種まきと収穫におけるタイミングとか、バランスがまた違ってくるのだろうけれども、男2人の性欲のベクトルが、ぴったり同じ方向を向いてしまうと、ものすごい勢いで種を蒔きながら突っ走ってしまうわけだ。だから、そういう風に考えると2人がいきなり盛り上がっちゃったシーンが、なんとなく「そうかもしれない・・・よね」と思えるかも。


あまり細かい事を色々と書いていくとネタバレになっちゃいそうなので、最後に一つだけ。

2人がそれぞれ結婚して子供を作り、家庭を持ったという点が、なんだかどうしてもひっかかるのだ。それはもちろん、育ってきた環境や社会的な背景もあった、という事はわかる。

「そうだと知れたら殺される」という状況ではない現在の日本においても、カモフラージュのために結婚している人たちがたくさんいる(と推測される)わけだし、「愛」より「家庭」をとって結婚する人もたくさんいるのだろう。

ただ、どうしても、イニスとジャックの2人が純粋な同性愛者であり「これは同性愛を扱った映画なのだ」と単純に言い切れないような気がしてきてしまう。


そもそも「同性愛」自体がもともと幻想というか、「異性愛」をノーマルな基準として人間が勝手に考え出してカテゴライスしたものであって、そんなものは実は存在しないんじゃないか、とすら思えてくるのだ。

つまり、人間と人間が求め合う事については、白と黒できちんと分かれているものではなく、例えば、たまたま相手が男だったり女だったり、いつも男だったりたまに女だったり・・・とか、その広いグレーゾーンはきちんと線を引いてクッキリはっきりとした境界線で区切れるようなものなのではないのだ。

それは非難されるべき事ではないし、きちんと境界線を引こうとすればするほど無駄な苦しみが生まれる。だから、自分も周りも「それはそういうものだ」という程度に認識して、おおらかに受け入れたほうが良いのだ、という事がこの映画のテーマやメッセージなのではないか、とも思えたり、そんな深読みもしつつ、色々な事を考えたのだった。





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とりあえず「ブロークバック・マウンテン」については、今回で終わりです。
また思い出したように書くかもです。

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2007'05.02 Wed

ブロークバック・マウンテン(1)

ヨノナカはGWだし、なにかひとつ「GWに家ですごすひとはぜひ見てね」というオススメDVDの感想文でも書こうと思ったのだが

なんか・・・・チョイスを間違えた気がする


ブロークバック・マウンテン


「60年代のアメリカ西部を舞台としたカウボーイ達の愛の物語」なのだけど、まず、この映画で一番よかったなあと思うのは「性描写がほとんどなかった」事だった。

なんでかって言うと、あえての地味描写(笑)によって、この映画のテーマというものが、よりくっきりと鮮明に浮かび上がっているような気がするからだ。


どうしても「ゲイが登場する映画」というのは、露骨で隠微でセンセーショナルな性描写とか、派手なドラァグ・クイーンとか、オネエ口調で喋り捲る人、というような、ごく一部の特殊なゲイばかりがクローズアップされるものが多いように思うから。

もちろん、そこにも「生活」や「人生」というものは描かれているわけだけれども、カムアウト(*1)してオープンに暮らしているゲイの人たちと、それ以外(こっちのほうが数が圧倒的に多い)のクローゼット(*2)なゲイの人たち、つまりこの映画における、イニスとジャックのような人たちのとでは、生き方、生活、苦悩みたいなものが全然違うのだと、僕は思う。

つまり、クローゼットな人たちというのは、それほど社交的でもなく、派手な暮らしをしたいという快楽主義者でもなく、ごくごくまっとうにコンパクトな人生を歩みたいと思っているのだ、でも、そこには「ゲイである」という深い溝と高い壁を、外と中に持って生きる事を余儀なくされてしまう。

それは、どういう事かというと、自分自身に対しては、本当の自分と外向きの自分の間に溝があって自己肯定をする事ができないし、社会に対しては本当の自分を隠すために高い壁を持っていてコミュニケーションが上手くいかなくなる、という非常にイタイ状況なのだ。


特に、アメリカのように地域によっては8割以上が「同性愛を罪」と規定するキリスト教徒が暮らしていて、日本のように「同性愛はないことになっている」のではなく、むしろ、アグレッシブなキリスト教徒の人たちに迫害されたり、下手したら殺されかねない状況があるわけで、

だから、小さくても幸せな生活が欲しかったジャックの「一緒に農場をやろう」という夢は、子供の頃の「同性愛に関するトラウマ」を持っていたイニスによってかなえられる事がなかったのだ。


その上、イニスの優柔不断さゆえに、周りにいる全ての人を不幸に巻き込んでいったわけだから、そこは見ていて腹が立って仕方がなかった。「ゲイとして」とか「男として」とか、よりも前に「1人の人間として」その生き方には共感もできないし、同情も出来ないし、自分でも言っているように、彼は本当の「負け犬」なのだ、と思う。




・・・なんだかコレを読んだ人が、だんだん見る気がなくなってきたのではないかと、ちょっと心配になってきたのだけど、男の人とか女の人がこの映画をみたらどういう風に思うのか興味があるので、よかったら感想文などをメールで送ってください。


長くなってきたので、続きます。





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*1 カムアウト(カミングアウト):coming out of the closet たんすの中から出る、つまり、ゲイである事を公言するという事

*2 クローゼット:in a closet たんすの中、つまりゲイである事を隠して生きていること




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