任天堂のWiiっていう新しいゲーム機のコントローラーであるストラップ付リモコンを、メーカーが予想した以上に激しく振り回したせいで、ストラップのヒモがきれて飛んでいったリモコンがテレビにあたって壊れたり、窓ガラスが割れたりして、ちょっとした問題になっているというか、裁判沙汰にまでなっているのらしい。そういう状況って、はたからみるとけっこう笑える状況なんじゃないかと思うんだけど、当事者としてはそうじゃないんだろううね。
Wiiは持っていないので、ためしにテレビのリモコンをブンブン振り回してみたんだけど、気を緩めると確かに飛んでいってしまいそうではあるし、意外と腕が疲れる。もしリモコンが飛んでいったりしたら、窓ガラスも割れるかもな、と思った。
初代のファミコンを買って貰った頃、まだ小学校に上がったばかりだったけど、あれ熱中しすぎてコントローラーをひっぱったりすると、ピーとか言って止まってしまったものだなあと思い出した。それは明らかに構造上の問題であったと思うのだけど、誰もそんな事に文句を言ったりしなかったと思う。まあゲームが中断されちゃうという他に実害がなかったからだけど。
もし、そのころWiiみたいな物があって、家の中の物を壊したりしたら、きっと親にものすごい怒られて、ぶちキレた親が「もうWiiするの禁止!」とか言って取り上げられていたかもしれない。というかその前に「家の中でモノを振り回すな」って怒られた気がするから、そういう意味ではWiiは完全にNGだったと思うけど、うちでは。それでも、たぶん親は「こんな危ないものを作るなんてけしからん」とかなんとかいって任天堂に怒鳴り込むなんて事もしなかったんじゃないかなと思う。それはエキサイトしすぎちゃってリモコンを放り投げたちゃった子供に責任があるからだ。
・・・ていうのが普通の感覚なのかなと思っていたら、そうでもないみたいで、最近は、誰かの言った事を真に受けて実行したのに、その責任は言った人だけにあって、「その結果どうなるか」とか「そうすることでリスクはどのくらいあるのだろうか」とか、なんでもかんでも信用して「それってほんとかな?」といような事をきちんと考えなかった自分の浅はかさを棚上げにして、とにかく「誰か」が悪いって言う事が流行りなのかもしれない。
今日もYahoo!ニュースを見てたら、はなまるマーケットで「便器に熱湯をかけると汚れが落ちていいですよ」っていうのを実行した人から「便器にヒビが入った」と苦情があったのらしい。業界団体からも「その方法は誤りである」と指摘があったらしいので、番組作る人も、そういういい加減な情報を紹介する前に、便器に詳しい人(っていうのがいればだけど)とか、TOTOとかINAXとかに電話でちょっと聞いてからにすればいいのにとは思ったけど。
でも、テレビでも雑誌でもそうだけど、必ずどこかの誰かの思惑がそこにはあって、自分と同じ人間が書いたり、筋を考えたりしているわけだから、絶対正しいなんて事はありえない。個人的に言えば、テレビで言ってる事なんて8割がた嘘だと思っている。
それは、みんなが「面白いモノをみたがる」からだ、テレビ番組を作る側としては、みんなに面白いと思ってたくさんの人に見てもらえないと、スポンサーからお金がもらえないから、嘘でも未確認の情報でもとにかく一番先に流しちゃうだろうし、ほんとにみんなに知ってもらわないといけない情報よりも、キャッチーでミーハーなものをなによりも最優先する。
ドキュメンタリーなんて言っても、現実にテレビ向きな面白いことはそうそう起こらないから、たくさん撮ったビデオをチョンチョンて切って、つなげて、ほんとに起こったこととはまるで別の話みたいにしちゃう。だからもういっそのこと、ドラマとか映画だけじゃなくて、全部の番組に「どの番組も8割くらいフィクションです」とか、最後にテロップを入れておけばいいのに。
まあでも、なんでも嘘を前提にして、「見抜けなかった人が悪い」し、詐欺にあっても「だましたほうよりもだまされたほうが悪い」という殺伐とした油断ならないヨノナカ(実際それに近いものはあると思うけど)って事になると、それは精神衛生上あまり良くない事だと思うので、ほんとの事を言う人もたくさんいるけど、嘘つきとか捏造を生業としてる人も、ものすごくいっぱいいるから、ちゃんと自分で「何が正しいか」判断できるようにしたほうがいい、というだけの事だ。ものすごく当たり前の事だけれども・・・。
話がどんどん脱線したけど、はなまるマーケットの便器にしても「便器に熱湯」なんて、普通はあんまりやらない事だし、テレビでそう言ってたからっていきなりやってみないで、自分なりにちょっと情報を集めてみるなりして、それでも大丈夫!と思ったらやればいいんじゃない?と思うのだ。それで、やった結果、便器にヒビが入ろうが、残った熱でばい菌がものすごい勢いで繁殖しようが、間違って熱湯が足にかかっちゃってアッチッチて事になっても、それは自分で責任をとることでしょ、と思うんだけど。
話はWiiに戻って、もちろんソニーの電池みたいに、正常な使い方をしてても、燃えたり爆発したりとか、そんな時限爆弾みたいなアブナイものを作って売ってた、ていうなら話は全然別だけれども、任天堂もそんなにブンブン振り回さなくても大丈夫なように設計しているみたいだし、だいたい家の中でそういう硬いものを力いっぱい振り回したらどうなるかっていうのを、そういう人たちは全く想像していなかったんだろうか?とはてなマークがいっぱい飛んでいってしまった。
もういっそのこと、そういう想像力もないし、何かあれば人のせいにするし、興奮しやすい理性低めの人のためにグローブ一体型のリモコンも作って「血の気の多い日でも安心」とか言って売れば、くだらない訴訟もおこされないで済むんじゃないのかな、と思ってみた。

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