ブロークバック・マウンテン(2)
今日のエントリーは「ブロークバック・マウンテン(1)」の続きです。

「愛情表現がなんとなく暴力的・・・」と思ったのは文字通り「殴り合ってる」とかそういう事だけではなくて、もっと感覚的なもので
例えば、最後の最後まで、特にイニスが「肉体だけではなく、心も結び合わさっている」という事実を受け入れられなかったために、結局、肉体同士がぶつかりあう事でしか愛を確かめられなかった、それから、ストーリーの前半で2人が初めてヤってしまうあたりが、唐突すぎだった事と、その内容(笑)があんまりだったので、そういったあたりが僕には「なんとなく暴力的」と感じたのだと思う。
男はどうしても「性欲」というものが、生きていく上でのプライオリティーの上位に来てしまいがちで、それは、たくさん「種」を植えなくてはいけないという動物的本能なのだろうと思う。
男女だと種まきと収穫におけるタイミングとか、バランスがまた違ってくるのだろうけれども、男2人の性欲のベクトルが、ぴったり同じ方向を向いてしまうと、ものすごい勢いで種を蒔きながら突っ走ってしまうわけだ。だから、そういう風に考えると2人がいきなり盛り上がっちゃったシーンが、なんとなく「そうかもしれない・・・よね」と思えるかも。
あまり細かい事を色々と書いていくとネタバレになっちゃいそうなので、最後に一つだけ。
2人がそれぞれ結婚して子供を作り、家庭を持ったという点が、なんだかどうしてもひっかかるのだ。それはもちろん、育ってきた環境や社会的な背景もあった、という事はわかる。
「そうだと知れたら殺される」という状況ではない現在の日本においても、カモフラージュのために結婚している人たちがたくさんいる(と推測される)わけだし、「愛」より「家庭」をとって結婚する人もたくさんいるのだろう。
ただ、どうしても、イニスとジャックの2人が純粋な同性愛者であり「これは同性愛を扱った映画なのだ」と単純に言い切れないような気がしてきてしまう。
そもそも「同性愛」自体がもともと幻想というか、「異性愛」をノーマルな基準として人間が勝手に考え出してカテゴライスしたものであって、そんなものは実は存在しないんじゃないか、とすら思えてくるのだ。
つまり、人間と人間が求め合う事については、白と黒できちんと分かれているものではなく、例えば、たまたま相手が男だったり女だったり、いつも男だったりたまに女だったり・・・とか、その広いグレーゾーンはきちんと線を引いてクッキリはっきりとした境界線で区切れるようなものなのではないのだ。
それは非難されるべき事ではないし、きちんと境界線を引こうとすればするほど無駄な苦しみが生まれる。だから、自分も周りも「それはそういうものだ」という程度に認識して、おおらかに受け入れたほうが良いのだ、という事がこの映画のテーマやメッセージなのではないか、とも思えたり、そんな深読みもしつつ、色々な事を考えたのだった。
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とりあえず「ブロークバック・マウンテン」については、今回で終わりです。
また思い出したように書くかもです。

「愛情表現がなんとなく暴力的・・・」と思ったのは文字通り「殴り合ってる」とかそういう事だけではなくて、もっと感覚的なもので
例えば、最後の最後まで、特にイニスが「肉体だけではなく、心も結び合わさっている」という事実を受け入れられなかったために、結局、肉体同士がぶつかりあう事でしか愛を確かめられなかった、それから、ストーリーの前半で2人が初めてヤってしまうあたりが、唐突すぎだった事と、その内容(笑)があんまりだったので、そういったあたりが僕には「なんとなく暴力的」と感じたのだと思う。
男はどうしても「性欲」というものが、生きていく上でのプライオリティーの上位に来てしまいがちで、それは、たくさん「種」を植えなくてはいけないという動物的本能なのだろうと思う。
男女だと種まきと収穫におけるタイミングとか、バランスがまた違ってくるのだろうけれども、男2人の性欲のベクトルが、ぴったり同じ方向を向いてしまうと、ものすごい勢いで種を蒔きながら突っ走ってしまうわけだ。だから、そういう風に考えると2人がいきなり盛り上がっちゃったシーンが、なんとなく「そうかもしれない・・・よね」と思えるかも。
あまり細かい事を色々と書いていくとネタバレになっちゃいそうなので、最後に一つだけ。
2人がそれぞれ結婚して子供を作り、家庭を持ったという点が、なんだかどうしてもひっかかるのだ。それはもちろん、育ってきた環境や社会的な背景もあった、という事はわかる。
「そうだと知れたら殺される」という状況ではない現在の日本においても、カモフラージュのために結婚している人たちがたくさんいる(と推測される)わけだし、「愛」より「家庭」をとって結婚する人もたくさんいるのだろう。
ただ、どうしても、イニスとジャックの2人が純粋な同性愛者であり「これは同性愛を扱った映画なのだ」と単純に言い切れないような気がしてきてしまう。
そもそも「同性愛」自体がもともと幻想というか、「異性愛」をノーマルな基準として人間が勝手に考え出してカテゴライスしたものであって、そんなものは実は存在しないんじゃないか、とすら思えてくるのだ。
つまり、人間と人間が求め合う事については、白と黒できちんと分かれているものではなく、例えば、たまたま相手が男だったり女だったり、いつも男だったりたまに女だったり・・・とか、その広いグレーゾーンはきちんと線を引いてクッキリはっきりとした境界線で区切れるようなものなのではないのだ。
それは非難されるべき事ではないし、きちんと境界線を引こうとすればするほど無駄な苦しみが生まれる。だから、自分も周りも「それはそういうものだ」という程度に認識して、おおらかに受け入れたほうが良いのだ、という事がこの映画のテーマやメッセージなのではないか、とも思えたり、そんな深読みもしつつ、色々な事を考えたのだった。
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とりあえず「ブロークバック・マウンテン」については、今回で終わりです。
また思い出したように書くかもです。
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